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猫、お家の中の危険は? [猫の飼い方]

== original column : by the cat advocator ==

「お家の中は猫に危険は無いの?」


基本:
猫は外へ出さない、室内だけで飼う。
では「お家の中なら猫に危険は無いの?」

余所の猫、犬、カラスや動物の侵入:
普通の網戸は簡単に破られます。仔猫の時は特に注意が必要です。
必要に応じて金網柵等を設置(脱走防止にも有効)します。
留守の時は戸締りを。

感染症ウイルス:
外からの持ち込みに注意。ウイルスが服や靴に付着。
他所の動物に触れる機会の多い方は特に御注意。
動物病院へ行く時はキャリーバッグに入れて。
診察の時以外は他の人や動物との接触は避ける。
御参考:http://tochigi-wannyan.blog.so-net.ne.jp/2008-05-15

落下事故:
猫が窓から飛び出して落下する事故。スカイ・ハイ・シンドローム。
高層階は勿論、低い階の窓から落ちて怪我をした事例もあります。
一見外傷は見られなくても、肺や内臓などに障害を負う場合あり。

脱走:
窓、網戸、出入口、油断すると脱走してしまいます。
網戸の補強等の脱走防止処置、来客の折は開放しない等、注意が必要です。
猫が新しい家と家族に馴れていない場合、脱走すると戻れない危険性が高くなります。
馴れていても極端に臆病な猫、外の世界を全く知らない猫、慎重さに欠ける猫は心配です。
猫はとても耳が良いので、日頃から飼主が猫を呼ぶ時の音(鈴や笛等、飼主と猫だけの共通の合図)を教えておくと、万が一脱走した時に役に立ちます。

閉じ込め:
納戸や靴箱へスーッと入ってしまう。
気付かないで外出してしまうと、長時間閉じ込めてしまうことになります。
暑い夏の季節など、特に御注意。

踏む:
知らぬ内に音もなく足下へ。危うく猫を踏みそうになった。
頻繁にありますね。

観葉植物:
猫には有毒な種類有り、食べない様に事前のチェックが必要です。
(別途)

食品:
猫には食べさせてはいけない食品。
できるだけ与えない方が良い食品があります。
(別途)
御参考:http://tochigi-wannyan.blog.so-net.ne.jp/2008-08-11-1

猫が食べると危険:
おもちゃ・ひも・ゴム等。犬に比べて誤飲は少ないものの、
仔猫の時は特に注意が必要です。猫の届かぬ所へ保管します。

蚊:
猫もフィラリアに感染します。
フィラリアの感染が多い地域は獣医さんと相談する等、住居環境に応じて対処します。

電気コード:
猫が噛む場合、「危ない!・駄目!」と教えます。
危ない!駄目!他、禁止にはみかん・柑橘類の匂いで制止すると効果あり。
直接体に果汁を付けたり、防腐剤の付いた皮を使用したりはしない)

テレビ、電気のソケット:
猫が粗相して発火、出火。実際にありましたね。
それぞれの猫の行動様式に従い、必要に応じて処置を講じます。
ウオータープルーフのソケット、耐水カバー等。

浴室:
熱いお湯、バスタブへの落下等、危険です。
落ちた事故の話も耳にしたことがあります。
猫が浴室へ入らない様に気配りが必要です。

レンジ、ストーブ等:
成長するに連れて殆どの猫は危険な物には近づかないはずですが、最初は注意が必要です。
それぞれの猫の行動様式を観察、必要なら防護柵等の対策を施します。

化学品・薬:
猫が触れたり誤飲したりしない様に保管します。
人の薬は猫にとって有毒な場合あり。
殺虫剤や塩素系洗剤等、毒劇物・刺激物は猫から遠ざけます。

室温:
猫にとって快適な室温、空調を心掛けます。
夏、暑くて湿度が高いと危険です。冷やしすぎても良くありません。
冬、寒さを感じずに快適に暮らせる程度の温度管理。
御参考:http://tochigi-wannyan.blog.so-net.ne.jp/2008-07-08

以上
管理人
(100531)



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子猫の社会化期 続 [猫の飼い方]

== original column : by the cat advocator ==


子猫の社会化期 続 :
http://tochigi-wannyan.blog.so-net.ne.jp/2009-06-03の続き)


ブルース・フォーグル氏の研究によると、「生後2~7週の期間に人に触れられた子猫は、(他の期間に触れられた子猫よりも)人との結びつきが強くなる。また、この期間に1日40分間人に触れられた子猫は、15分間人に触れられた子猫より 人との結びつきが強い猫になる。母猫と人との関係が良好であると、子猫も安心して人との関係を築き易い。生後8週間の子猫に欠けている行動は、その後身につくことは無いだろう」と。
(Dr. Bruce Fogle ’’ THE CAT’S MIND ‘’ より)
(ブルース・フォーグル氏:獣医学者・獣医師・動物行動学者)

子猫の社会化期とは:
子猫が他の猫や人、犬などとの関係を形成する大切な時期。
猫の場合、犬よりも早く終わってしまう。
生後間もなく始まり、短期に終了。
その間の体験は、生涯にわたって猫の行動、健康、発達に影響を及ぼす。

受胎~誕生:
猫の妊娠期間は約60日。
母猫に高タンパクの食事を与えて栄養状態を良好に保つ。
母猫にストレスをかけない、安定した生活を送らせる。
育て方が不適切だと、子猫の肉体・情緒の発達の低下、学習能力の低下を招く傾向あり。
(平衡感覚の低下。非社交的、運動・学習能力の遅れ、臆病、恐怖心、攻撃性、等)

誕生~生後2週:
子猫の嗅覚・体温感知能力は、生後すぐに備わっている。
保温、授乳、排泄、グルーミング、母猫が子猫の世話をする。
生後約7日~10日、子猫の目が開く。子猫の観察力は優れている。
母猫と引き離してしまうと、子猫の情緒、肉体、行動に異常がみられる傾向あり。
成猫になっても、影響あり。栄養不足(2週以降も)の場合も同様。

社会化期(生後2週~7、8週):
聴覚も発達してくる。母猫を呼び、母猫の呼びかけに応える。猫同士、人の周波の範囲外の音も。自分、仲間とのグルーミング。きょうだい同士で活発に遊ぶ。乳歯が生え、噛まれる痛みを知る。母猫が狩りの獲物を持って来る。捕食性の行動を学ぶ。音や人社会の環境に慣らす。人のハンドリングは、早過ぎても遅過ぎても社会化の効果は低い。人は仔猫に話し掛け、なで、一緒に遊ぶ。

ブルース・フォーグル氏の著書に、「オスの子猫だけが産まれる例はあるが、メスだけが産まれる例は稀」とあります。オスの子猫の遊びが、きょうだいたちの中で果たす役割にも言及。
猫の行動学の研究成果によって、私たちは子猫にどのように接し、育てるかを理解できます。子猫が大人になってから後も、家族の一員として人とより良い関係を築いていけるように。
以上
管理人
2009/10/26

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夏の暑さにご注意!(2009:Re-issued ) [猫の飼い方]

== original column : by the cat advocator ==


スチール網

脱走防止用スチール網を網戸と併用、開放窓に取り付け。


「夏の暑さにご注意!」(2008年07月08付コラムの再投稿です)

猫は暑さが苦手です。
夏場の猛暑は致命的になる場合も。脱水症、熱中症にご注意ください。
駐車車両、閉め切った部屋は危険なので、動物を入れておけません。
陽が照っていなくても、気温湿度が高いと注意が必要です。
猫が舌を出して息をし始めたら、すぐに冷やして回復を待ちます。症状が治まらない場合は動物病院へ。
(決してそのような状態にならないように、配慮が必要です)


猫の適正気温・湿度
適正気温:18~28℃
適正湿度:40~60%
(犬の場合もほぼ同じです)

地域、場所、季節、天候、住居の構造、通風、朝昼夜。気温は一日の間でも大きく異なります。
若い猫、老いた猫、短毛、長毛。個々の猫によって耐性に差はあります。
猫(犬)の健康を守り、適切な環境を保つことができるのは飼主さん。

夏の室温管理:
エアコン、日除け、窓を開けて通風(脱走防止の網サッシ等により工夫)。
家人が外出時にはエアコンをつけます。寒すぎると猫が部屋に入れないので、日頃から猫が好むエアコン温度をチェックしておきます。エアコンのある部屋と他の部屋を自由に行き来できるように配慮。万が一の停電時にも、冷マットや一部窓を開けて備えます。
ワンルームの場合、冷やし過ぎに御注意。キャットタワー、家具等によって、温度差のある上下を自由に行き来できるように配慮し、タオルケットなども備えておきます。

新鮮な水をたっぷり御用意。いつでも猫が飲めるように。

誤解:
「猫の祖先は、暑い砂漠地帯で暮すリビア山猫。故に、猫は寒さに弱く、比較的暑さに強い」などと、何かのコラムにありました。
リビア山猫は炎天下にほっつき歩いたりせず、日中は涼しい岩穴などで休息し、気温の下がった夜間に行動。夏の気温は高いものの、リビアの湿度は日本のように高くはありません。猫は厳寒の屋外で暮らすのは困難ですが、イコール暑さに強いとはなりません。
日常、猫の様子をよく観察し、どういう環境が適切であるかを把握しておくと安心です。

冬:
本州以南の場合、屋内の気温はそれ程厳寒ではありません。こたつ、ホットカーペット、布団等により、寒さを防ぐことは容易です。

屋外の犬:
外に繋いでいる犬は、涼しい場所へ。陽射しを遮る工夫を。
散歩は炎天下を避けて涼しい朝晩に(昼間のアスファルトは熱くなり、散歩に不適)
以上

管理人
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子猫の社会化期 [猫の飼い方]

== original column : by the cat advocator ==

子猫の社会化期:


誤認!:
「できるだけ小さな子猫を飼いたい」
「小さい方が人に馴れる」
これは不適切、誤りです。
山紫陽花(剣の舞)
生後二、三週齢~七、八週齢:
子猫が猫であることを認識し、猫として必要なことを学ぶ大切な期間。
この期間に人と暮らしている母猫、きょうだいから離さない。
母猫から学ぶ。
きょうだい猫から学ぶ。
おば猫、いとこ、仲間から学ぶ、猫社会に慣れる。
人に慣(馴)れる。犬に慣れる。

相手(猫・人、他)に親しみと安心を抱くようになる。
人から触れられることを受け入れる、嫌がらないようになる。

自制心を育む。危険な行為、度の過ぎた悪ふざけは母猫から叱られる。

母猫や年長猫、人の権威を知る。母猫にじゃれ、時として押さえつけられ、権威を知る。やがて、権威の対象は母猫から飼主へ。

噛みつきの程度、手加減を学ぶ。
子猫同士のじゃれ合いの折、お互いに噛み合い悲鳴を聞き痛さを知る。

食べ物の好みが決まる。
この時期に食べ慣れた食事を、成猫になった後も好んで食べる。
山紫陽花(剣の舞Ⅱ)
良く学んだ猫は、人と暮らしやすいコに育つ。家族皆に好かれる子に育てることが、猫にとっても幸せ。
捨てられた幼猫、不幸にも早くに母猫やきょうだいと離されてしまった子猫は、できるだけ母猫の代わりや猫仲間の影響を受ける環境の下、猫を熟知した愛猫家のもとで社会化期を過ごすことが望ましい。

敢えて、子猫を社会化期以前に母猫・きょうだいと離すことは愚。他の先進国では、幼猫が店頭販売されることはない。
大人になった後、人に馴れない、扱い難い、問題行動を起こす、等。人と接することが苦手な猫に育つと、猫にとっても良いことはありません。

以上
管理人


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ノミ・ダニ  [猫の飼い方]

クリスマスローズ


== original column : by the cat advocator ==

‘’御注意!:ノミ・ダニの季節 ‘’

一匹の雌ノミが産む卵は、200個以上。それも、わずか半月程の間に。
(成虫の寿命はだいたい3~4週間)
生息環境が好いと、卵は2~3週間で成虫になる。
環境が適していないと、さなぎのまま一年近くも寄生の機会を待つ。

かゆいだけではすまない!:
ノミ(猫ノミ)は、猫や犬に寄生して血を吸う。
人も被害に遭う。
猫(犬)に皮膚炎を起こしたり、瓜実条虫を媒介。
猫引っ掻き病の細菌、バルトネラを媒介。

予防:
猫は外へ出さない。
犬の散歩時、草むらや林の中には行かない。
屋内はこまめに清掃する。
一匹でもノミがついたら、周りの環境には卵やさなぎが何倍もあると考えたほうがよい。獣医さんと相談、安全・安心な予防薬を「必要に応じて」検討。
♪♪ 止めて 止して 触らないで ノミがつくから ~♪♪ 不潔退散!

治療:
獣医さんが処方する、「安全」で効果のある薬を「用法通り」用いる。
幼虫や卵にも有効なタイプがある。
フロントライン:
http://www.merialclub.jp/frontline/product/index.html
アドバンテージ:
http://www.bayer-pet.jp/pet/products/advan_p.html
殺虫剤は、猫の口に入ると危険。
ノミが体につくと、瓜実条虫を体内に取り込んでいる可能性が高い。
獣医さんと相談の上、検便。寄生が認められたら、適切に駆除してもらう。

ダニ:
皮膚炎、疥癬、外耳炎等を引き起こす。猫引っかき病の細菌や他の病原体を媒介する。ノミと同様に安全安心な方法で駆除、予防する。

以上
管理人



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猫の泌尿器疾患 phテスト紙 [猫の飼い方]

== original column : by the cat advocator ==


phテスト紙


PHテスト紙
これは使えます! 尿phチェック!
写真は、PH6.2~7.8迄の間で0.2単位の測定ができる製品。
薦めてくださった、トロンボーン様 ありがとう。

膀胱炎や尿石症等、猫に多い泌尿器の疾患。
肥満、運動不足の猫が罹りやすいとか、尿量、食事の種類、体質が関係しているなどと言われています。
オスメスには関係は無く発症、尿道の細い雄の方が結石は詰まりやすい。
膀胱内に結石ができて尿道に詰まると、猫は排尿できずに尿毒症を起こして死んでしまいます。
緊急に治療(結石除去)が必要。
トイレに何度も行く。トイレに行っても尿が出ない。トイレの外に尿滴が漏れていた。このような異常が見られたら、すぐに動物病院へ。 

尿石の主な原因となるのは、ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウムの結晶)です。
ストルバイトは膀胱の内壁を傷つけ、炎症を引き起こします。(膀胱の炎症は、細菌にも注意)
尿中のミネラルが過飽和となることによって、ストルバイトが結晶。尿中のマグネシウム濃度を低く維持することが有効な予防方法とされ、マグネシウムを制限するフードが推奨されてきました。
(マグネシウムは猫にとって必要なミネラル)
尿量を増加させることも、尿濃度を薄めて尿中のミネラルを過飽和状態にしない方法として有効です。

また、尿のphに依存していることも明らかとなり、phをコントロールする治療と予防が選択されます。
健康な猫の尿phは弱酸性(6.2~6.6)。
ストルバイトは尿pHがアルカリ性(ph7.0以上)に近づくと結晶されやすく、ph6.4以下では溶解するそうです。

ストルバイトが原因で療法食による治療中の猫、再発防止・予防健康維持中の猫、健康な猫。
尿のphチェックの頻度は必要に応じて異なりますが、日頃から注意しておきたいところです。
自宅でのph測定は、病院検査の合間の「参考程度」と御理解ください。
(ph測定は、細菌や血液の有無は測れせん)
ストルバイトの他、シュウ酸カルシウム等が尿石の原因となる場合もあります。
病院で検査の後、症状によって適切な治療・予防、療法食の選択を行なう必要があります。

以上
管理人


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猫の飼養相談(猫の攻撃性、飼主攻撃) [猫の飼い方]

== original column : by the cat advocator ==


猫の飼養相談(猫の飼主への攻撃):

Q:相談者Mさん
生後約4ヶ月の拾った雌猫(拾得時:生後1ヶ月)を飼っています。
一階がお店なので、猫の生活スペースは二階に限定(ベランダと、3部屋16畳)、一匹だけの完全室内飼いです。昼間、私は仕事で不在。家族がお店の仕事の合間に猫の世話をし、休日や夜は私が世話をして一緒に遊びます。
猫は人なつこく元気ですが、困ったことがあります。
私を噛んだり、引っ掻いたりするので、私の手は傷だらけです。傷は跡になるほどで、治りも遅いようです。怒ったり悲鳴をあげたりしても、なかなかやめません。また、電気コードも噛もうとするので心配です。
引っ掻く、噛むのをやめさせるにはどうしたらよろしいでしょうか?

A:回答者(一級 ペット ケア アドバイザー =管理人)
子猫は生後2ヶ月位迄の間に、親きょうだいたちとの暮らしの中から猫として必要な社会性を学びます。きょうだい同士で追いかけたり取っ組み合ったり、時には組み付いて相手を噛んだりします。噛まれた方は痛くなると声を上げ、お互いに痛みの程度が分るようになり離れます。
仔猫が成長すると、母猫は親離れをさせようとします。子猫がしがみつこうとすると、「カーッ」と威嚇します。場合によっては猫パンチを繰り出します。

貴方の猫は、生後1ヶ月位の時に拾われたのですね。攻撃は「行き過ぎた遊びの延長」と思われます。子猫が早い段階で親きょうだいと別れた為に、遊びの程度が分からないのではないでしょうか。子猫から攻撃を受けた時、騒いで手で振り払おうとすると、その動きがさらに仔猫の興奮をあおることにもなります。

捕食性から起因する攻撃性は、獲物を獲るという猫の本能からくる遊びです。
禁止せず、おもちゃのネズミや猫じゃらしなどへ注意を向けさせ、猫が疲れるまで遊ばせます。同じおもちゃはすぐに飽きるはずです。手を変え、品を変え、工夫をこらして遊ばせます。おもちゃは安全性の高い物を選び、飼主が管理します。子猫に渡したままにはしません。

子猫が飼主に対して気の荒い態度を見せたら、「痛い」と声をあげ、相手をせずにその場から立ち去ります。
電気コード等に悪戯する時も、「だめ」と少し大きい声でしかります。
それでも、おそらくすぐにはやめないでしょう。
我が家の場合、みかんの皮をつまんで香りを強くしてから猫の鼻先に持って行くと猫は離れました。噛もうとする電気コードに香を刷り込むと、噛まなくなりました。化学物質を含んだ芳香剤や、防かび剤を塗ってある果実は使用しません。猫の身体に直接果汁がかからないように注意します。
何度か繰り返す内に、猫は「禁止事項」を理解しました。仔猫の頃、猫の嫌いな柑橘類の香は「禁止」を教える場合に有効でした。猫が大人になると、みかんを使わなくても言葉だけで理解するようになりました。
猫が「禁止事項」を理解したら、やさしく声に出して褒めあげます。
猫は飼主の態度や声の調子から、褒められたこと、怒られたことを理解します。
「禁止」は危険を伴うようなわずかな点に限り、できるだけ好きにさせています。

体罰は厳禁です。飼主が常に愛情深く見守っていることを猫が感じられるように接します。社会性と優位性の発達に関して、猫が成長するに従い、猫の行動に枠を設けて自制心を育むように世話をします。必ずしも子猫の思い通りばかりにはしません。食事の時には缶などをたたいて呼び、来たらほめて食事を与えます。危険な場所には「ダメ!」と、立ち入らないように教えます。

子猫には爪研ぎのダンボール板等を与えます。
猫の爪は、指のように大切な身体の一部です。鋭い爪は人に向けられると厄介ですが、猫のワイルドな魅力の一つと考えます。与えた爪研ぎばかりを利用してくれるとは限りません。できれば柱の二、三本は猫に与える位の気持ちを抱いては如何でしょう。どうしても傷をつけられたくない所は、ダンボールや木片などで覆います。

今迄何の問題も無かったのに、成猫が急に飼主を攻撃するようになった場合、脳腫瘍や内臓疾患等の病気が攻撃性を誘発する原因になっていたり、怖い思いや不快な体験のやつあたりとして攻撃に転嫁されていることが疑われます。
場合によっては獣医さんの診療を受け、猫の健康状態をチェックして問題の解決にあたる必要もあります。

大人しく愛撫されていた猫が、急に不快になって飼主を噛む場合もあります。
猫の様子をよく観察し、猫が尻尾を小刻みに振り始めたり不機嫌な態度を見せ始めたら、愛撫はすぐに止めます。

猫の噛み傷、引っ掻き傷を受けた場合、すぐに傷口をしぼり出すように洗い、消毒します。
猫が保有しているバルトネラ菌やパスツレラ菌が原因で、傷口付近やリンパ管が腫れたり、より重篤な症状が現れる場合が稀にあります。そのような場合は速やかに医師に相談し、「猫から傷を受けた」旨を伝えます。
以上、貴方と猫の幸せな生活をお祈り致します。


上記は、問題の解決へ向けて速やかに良い結果が得られた例です。
飼主さんは素晴らしい方で、猫に対して常に深い愛情を以って接しています。子猫をよく褒め、優しく話しかけていました。

以上
管理人


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妊婦と猫、トキソプラズマ(妊婦さんと猫の生活) [猫の飼い方]

== original column : by the cat advocator ==


「妊婦さんと猫、トキソプラズマのお話」


「妊婦さんは猫を飼わない方がよろしい」
以前、高齢者の方々からこのようなお話を耳にしたことがあります。
「どうして?」と問うと、たいてい明確な回答は得られませんでした。

「何がよくないのでしょうか?」:
妊娠中の妊婦さん(特に初期~中期)がトキソプラズマに感染して原虫が胎児に入り込むと、流産したり、出生後の子供に脳症状や視力障害、神経症状等が現れる場合があります。

猫を飼っているお家はたくさんあるのに、まわりでそのような症状を聞いたことがありません。
「本当に危険なのでしょうか?」:
1994年、東大分院産婦人科の調査によると、東京都民の妊婦さんが妊娠中に初めてトキソプラズマに感染した確率は0.5%程度とのこと。しかし、猫が感染源と特定されているわけではありません。その内、原虫が胎児に移行する確率は半数以下。移行しても、子供に何らかの症状が現れる場合は、更に低い確率とのことです。

「トキソプラズマとは?」:
顕微鏡で確認できる微小サイズの原虫。猫科動物が最終宿主。人や他の哺乳類、鳥も感染する。感染猫が糞中に排出する「オーシスト」を経口摂取したり、「豚・羊肉」の中にいる「シスト」を不十分な熱処理のまま食することによって感染する。トキソプラズマは排出後、長期にわたり生存。土中や自然界にも広く存在している。
(注:オーシスト・シストは発育段階の虫体)

知っておくべき事:
(一):初めてトキソプラズマに感染した猫は、感染から2~3週の間、糞便中にオーシスト(感染源の虫体)を排出する。しかし、免疫の健康な猫は、その後オーシストを排出しない。
(二):猫の糞中のオーシストは、排泄された直後には感染力を持たない。排泄後、二、三日経ってから感染力を持つようになる。
(三):日本の成人のトキソプラズマへの既感染率は30%超と言われている。感染しても通常無症状。原虫が胎児へ移行する心配は、妊婦さんが妊娠中に「初めて」感染した場合。(妊娠前に一度感染していれば、「通常」心配は無い)
(四):トキソプラズマは塩素・消化液等には耐性があるが、熱処理(70度以上)によって死滅する。
(五):既に感染していたのか、感染したばかりなのか、感染していないのか、人も猫も抗体検査によって容易に明らかになる。

結論:
まさに「敵を知り、己れを知らば、百戦危うからず」でしょう。猫だけが特に危険というわけではないようですね。
生肉(特に豚・羊)の扱いには調理器具を含めて注意を払い、肉は十分火を通してから食べる。
妊婦さんは庭土いじり等を避ける。
猫のトイレ始末は速やかに清潔に。糞の始末はできるだけ他の家族に任せる。
未感染の猫が感染源と接触しないように、猫は完全に室内で飼う。生肉を与えない。ネズミ、昆虫などを猫が食さないように注意。
既に飼っている猫を遠ざける必要は全く無いと言えるでしょう。妊娠中に新たに猫を飼うかどうか、先延ばしを検討する必要はあるかもしれません。

参考文献:為になる本です。
「イヌからネコから伝染るんです」藤田紘一郎著(講談社)
「イラストでみる猫の病気」(講談社)
「ペットから病気がうつる!」浅野隆司・浅野妃美著(国書刊行会)
「動物由来感染症 その診断と対策」(真興交易 医書出版部) 
以上

管理人

猫 妊婦 トキソプラズマ 等で検索
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猫と暮す(猫の飼い方・基礎編) [猫の飼い方]

== original column : by the cat advocator ==


「猫と暮す(基礎編)」

1)はじめに:
貴方の猫は女の子?男の子?何歳?誕生月日は?
猫の習性を受け入れ、家族の一員として終生飼養が可能ですか?
猫が病気・怪我の時、速やかに病院へ連れて行くことができますか?
猫を飼える住宅での屋内飼育?家族全員の同意が得られていますか?
家族にアレルギー、基礎疾患はありませんか?
不妊・去勢手術に同意できますか?
ワクチンを接種(予防接種)できますか?
「部屋は毛だらけ、家具は傷だらけ?ということも。猫は必ずしも人の思い通りはなりません。時には下痢をしたり、毛玉を吐いたりします。
運動も必要です。室内に猫が登れる棚など、高低差があると望ましい。
窓越しでも、猫が当たれる太陽の光は必要です(体内ビタミンDの生成他)、猫が好きな時にあたります。

2)新しい家族として迎えたら:
屋外へは出さない飼育。猫のことを学びましょう。
仔猫を母猫から離すのは離乳後、母猫の世話をさほど必要としなくなる、生後二ヶ月以上後が望ましい。猫(仔猫も成猫も)が家族に馴れて自分の家を覚える迄、屋外へは決して逃がさない。
勿論、慣れてから後も屋内だけで飼養します(病気予防、安全対策)。屋内だけで飼養可能。
猫の必需品を揃えます。
<必需品>
トイレ・砂、食器・飲水の器、爪研ぎ、櫛・ブラシ、キャリーケース、猫草、安全な玩具、等。ベッドは気に入らないと使わない場合あり。寄りかかることが出来る椅子・箱の中、タオルケットなどで好んで休憩する場合あり。

3)メスの不妊とオスの去勢:
猫は多産、一回に5~7匹以上産む場合も稀ではありません。
十分に世話ができないのに、仔猫が誕生しては大変不幸な事態です。最初から産ませない手術処置が必要です。
<あなたの猫の手術時期は?>:
女の子の不妊手術は生後6ヶ月頃が目安。
男の子の去勢は生後8ヶ月以降、体が成長した後に。
もっと早期の幼猫時に手術を推奨する意見もあります。しかし、後々迄の猫の体や精神面への影響が蓄積されたデータによって実証されていない為、あまりに早期の手術は不安です。

4)食事(猫に必要な栄養素、避けた方が良い食材を調べましょう):
猫専用食、良質のドライフードと缶詰。年齢と健康状態に合わせた「総合食」(猫に必要な栄養素が配慮されてあります)。幼猫用、成猫用、シニア用、毛玉対策・歯石予防、獣医さん処方の療法食、等があり。「一般食」は副食程度に。新鮮な水をいつでも飲めるように。
<与えると危険な食材>:
鳥の骨・硬い魚の骨。玉ネギ・ネギ類・ニンニク(混入した料理にも注意)、スルメ。アワビ・サザエ(特に内臓、貝類の内臓)、人も食べられないような食材(生の豚肉・鮮度の落ちた生魚、等)。香辛料、チョコレート等、
<与えない方が良い食材>:
塩分・糖分、牛乳(乳糖を消化できないと、下痢をするから。猫用ミルクは可)、消化の良くないイカ、タコ、甲冑類。必要栄養成分が異なるドッグフード。
<与え過ぎると良くない食材>:
かまぼこなどの練り製品、青魚(魚脂肪酸の摂り過ぎによって、発症する病気があります)、干物類、マグロ(栄養バランスが良くない。カルシウムとリンの絶対量が少なく、リンの比率が多すぎ)、他。

5)トイレ(トイレチェックは健康のバロメーター。尿、便は正常?):
トイレは室内の静かな場所で。猫の数プラス一つ。トイレが気に入らないと粗相する場合があります。体に合った大きさ、形を用意。全方向出入り可タイプが使い易い様です。数種類の砂を試し、お気に入りを見つけて下さい。フード付きタイプは、使用する砂によっては埃がフードトイレ内にこもり、猫が結膜炎になった例があります。

6)睡眠(「猫は寝る子、一日に16時間以上寝る」):
寝ている時、独りで居たい時はそっとしておいてあげましょう。肉体と精神の健康保持の為にも。

7)三種混合ワクチン(予防接種):獣医さんと要相談。      
時期:第一回目は生後約二ヶ月頃、第二回目は一回目を接種した四週後。
以降一年に一回が目安。
(老猫等、三年毎位が目安の場合も。獣医さんと要相談)
対象疾病:猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症。 
感染力が強い。抗体が無く感染すると、命にかかわるおそろしい病気です。
人の靴や服などに付着したウイルスが、猫に感染する場合もあります。
詳細は過去ログ、「猫のワクチン」(http://tochigi-wannyan.blog.so-net.ne.jp/2008-05-15)を御参照下さい。

8)健康管理・安全管理:
病気の早期発見、猫を守るのは飼主さん。素人判断は禁。猫は暑さ寒さに弱い、肥満は病気のもと。
人間用の薬は猫にとって危険な場合もあります。薬は必ず獣医さんの処方に従いましょう。外傷、出血、しこり、元気・食欲がない、目やに、鼻水、くしゃみ、一日中鼻の乾き、発熱(耳が通常より熱い)、血便、下痢、嘔吐、常時軟便、二日以上便秘。毛玉は日頃から除去。頻繁に同じ所をかゆがる、頻尿、長いトイレ、トイレに行っても出ない。血尿、排尿が一日無い(男の子の方が尿管が細いので、結石が詰まりやすい)、歩き方がおかしい、ノミ、ダニ、寄生虫、口臭、虫歯、等。異常を発見したらすぐに獣医さんとご相談。
飼猫の「健康手帖」を用意し、ワクチンの接種歴や病気治療の経過等を記録しておくと便利です。
屋内でも危険はいっぱいです。異物、化学品、猫に危険な観葉植物を口に入れないように御注意。電気コード、窓から下の階への落下、暖房・調理器具、浴槽、人による誤踏みつけ、家具・下駄箱等への閉じこみ、等。猫に危険が無いように注意が必要です。

9)飼猫が脱走して迷子になった時:
動物愛護指導センターや保健所へ即日連絡、収容確認。
栃木県の場合、
栃木県動物愛護指導センター:028-684-5458
宇都宮市生活衛生課:電話:028-626-1108
通常、猫が保健所に捕獲収容されることはありません。しかし、怪我をしたり衰弱して動けない猫は、収容される場合があります。収容動物の保管期間は短く(栃木県の場合は四日のみ)、飼主が引取に行かないと殺処分されます。
近所(特に半径500m位)を根気よく捜索。猫はとても耳が良いので、声を出して名前を呼びましょう。折込チラシ、ポスター、新聞広告等を活用します。施設等へのチラシ配布は、管理者の許可を得てから。
以上

管理人

猫のライフステージ [猫の飼い方]

== original column : by the cat advocator ==


「猫のライフステージ」

成長の度合いは個々の猫により差異があります。
詳細はよく獣医さんと御相談ください。


(誕生):
母猫の初乳(抗体を受け継ぐ)。嗅覚は発達している。保温に注意(体温調節機能が未発達)
母猫が舐めて排泄。人が世話をする場合、ぬるま湯ガーゼで肛門を刺激。母乳で育てる。
親猫不在の場合、授乳等については獣医さんとよく相談して下さい。
赤ちゃん猫の育て方、必見のHPはこちらをご参照ください。

「赤ちゃん猫[手乗りーず]の育て方」:
http://island.geocities.jp/akacyanneko_no_sodatekata/index.html


(生後10日後):  
目、外耳道が開く。母乳(ミルク)を飲む(8回位 / 日)

(3週間後):
歩行開始。人に慣れ始めるようにする。

(3~4週間後):
乳歯が生え始める。徐々に離乳食へ。

(生後1月): 
歩けるようになる。活発。自分で排泄できるようになる(トイレを教える)。 生後二ヶ月前には母猫から離さない。親兄弟から猫としてのルール等、多くを学習する。

(生後2月): 
成猫と同じ食事をとれるようになる。この頃迄によく人に慣らしておく。母猫から受け継いだ抗体が消失するので、初回ワクチンを接種。

(生後3月):
2回目ワクチン接種(初回摂取から約4週後。以降、通常年一回)爪研ぎを始める。ドライフードを普通に食べる。フードは子猫用に栄養を配慮したものを与えます。

(生後3~6月) :
永久歯に生えかわる。

(生後6月):
食事は2回 / 1日(分食可)。オスが繁殖可能となる(去勢は後に体が成長してから)

(生後7月):   
メスが最初の発情を迎える(もっと早熟の場合もある)。事前に獣医さんと不妊手術の日程を打合せ。

(生後1年):
一歳から成猫用フードへ切り替える。

(1~10年):
生活習慣病に注意。

(10年):
老化現象。視力・聴力の衰え、睡眠時間が増える、動作が鈍くなる、等。 必要に応じてトイレの数を増やしたり、食事は柔らかいものに変えて量と回数を調整するなど、配慮。
       
(備考:1)
猫が一日に必要とするカロリー :
健康で去勢・不妊した成猫の場合:
1.2 x (30 x 体重kg + 70) ㌔カロリー

(備考:2)
猫の心拍数:130-160回/分
呼吸   : 20-30回/分  
体温   : 38-39℃
(発熱すると、いつもより耳や体が熱く感じます)
以上

管理人


猫のワクチン [猫の飼い方]

== original column : by the cat advocator ==


「猫のワクチン」

病気の症状の現われ方は、個々の場合によって異なります。病気の予防と治療は、必ず獣医さんの診療、指示のもとで。

すべての猫に全てのワクチン接種が必要というわけではありません。個々の猫の健康状態、飼い方を獣医さんと相談の上、どのワクチンを接種すべきか判断します。ワクチンを接種しても、病気に感染しないというわけではありません。予防接種によって予め特定の感染症の記憶を猫の体内に残し(抗体)、感染時に体内の免疫力が速やかに反応して抵抗力となります。ワクチン接種により、通常は症状が重篤化せずに済みます。

ワクチンは異物です。副作用の危険性も無くはありません。しかし、病気の感染力と感染時の重篤性から、「三種混合ワクチン」は一般に接種が必要と言われています。接種後、万が一副作用が起きても病院が開いている間に対応できるように、午前中の接種が望まれます。

三種混合ワクチン:
抗体を持つ母猫の初乳(母乳)を飲んだ子猫は、生後約2ヶ月位迄体内に母猫の抗体を保持。免疫が切れる頃、一回目のワクチンを接種。初回の接種から約4週後位に二度目のワクチンを接種。以降、年に一回が目安。(高齢猫他、三年に一回でも良い、という場合もあるようです)

「三種ワクチン接種の効果はてきめん」とは、たくさんの猫を見てきたある愛猫家の言。

三種混合ワクチンで予防できる病気:
1)猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎):
元気・食欲が無くなる。嘔吐、血便、下痢、脱水症状、等。衰弱、死に至る場合有り。特に子猫の死亡率は高い。猫パルポウイルスが原因。ウイルスは感染力が強く、何年も感染力を保持。感染猫との接触、便、尿、嘔吐物、ノミ、等からうつる。予防は感染経路の遮断、ワクチン接種。
とても怖ろしい病気です。

2)猫ウイルス性鼻気管炎:
元気・食欲が無くなる。くしゃみ、鼻水、発熱、目やに、下痢、脱水症状、衰弱、死に至る場合有り。眼球炎、潰瘍性角膜炎を起こして失明する場合もある。回復後もウイルスがDNAとして残る場合有り。猫ヘルペスウイルスが原因。感染猫のくしゃみ、分泌物などからうつる。予防は感染経路の遮断、ワクチン接種。これも怖い病気です。

3)猫カリシウイルス感染症:
くしゃみ、鼻水、せき、発熱。進行すると、舌や口に潰瘍が出来ることも有る。肺炎の併発、死に至る場合有り。カリシウイルスが原因。感染は感染猫との接触、くしゃみ飛沫、分泌物、食器、人の手など。ウイルスの付着した衣服を介しても感染。予防は感染経路の遮断、ワクチン接種。
上記二つと共に、特に子猫は要注意の怖い病気。

ワクチンで予防できる、他の病気:
1)猫白血病ウイルス感染症(FeIV)
抗体を検査後、陰性である場合に接種するかどうか判断。
猫白血病ウイルスが原因。感染猫の唾液からうつる。咬傷、グルーミング、食器、母子感染。初期に発熱、元気食欲の低下、リンパ節の腫れ、下痢、くしゃみ、鼻水、等。慢性期に口内炎、歯肉炎、皮膚炎、呼吸器感染症、貧血、リンパ節の腫れ。発病しても長く生存する場合有り。感染しても、発病しない場合有り。ウイルスが消える場合も有り。子猫の発病率、死亡率は高い。予防は陽性猫との接触・感染経路の遮断。ワクチン(飼い方、副作用等を慎重に検討の上、接種するかどうか判断)

2)クラミジア感染症
粘着性の目やにと慢性的な結膜炎。鼻水、くしゃみ、せき、気管炎。肺炎を併発し、重症化すると死亡する場合あり。原因は細菌の仲間。感染猫との接触によってうつる。予防は感染経路の遮断、ワクチン接種。

ワクチンの無い、怖い病気
1)猫免疫不全ウイルス感染症(FIV: 猫エイズ)
感染後、無症状キャリアの場合あり。感染後、発病。免疫不全となる。感染急性期に発熱、風邪様症状、リンパ節の腫れ。エイズ期(免疫不全状態)に口内炎、下痢、鼻気管炎、腫瘍、他の病気の併発、等。徐々に脱水・痩せて衰弱、死に至る。猫エイズウイルスが原因。陽性猫との喧嘩咬傷、等によりうつる。予防は陽性猫との接触・感染経路の遮断。

2)猫伝染性腹膜炎(FIP)
感染後、無症状キャリアの場合あり。発病すると、ほぼ死に至る。初期に食欲低下、発熱、下痢、体重減少、等。重症になると、胸膜炎、腹膜炎を発症。胸水・腹水貯留、呼吸困難、致死。予防は陽性猫との接触・感染経路の遮断。腸コロナウイルスに感染しても、多くの猫は自然治癒してしまう(自己免疫)。発病の過程が不明でもあり、日頃から猫をストレスのかからない生活環境におき、アレルギーなどから解放しておくように努める。


感染経路の遮断:
猫を外へ出さず、屋内だけで飼う。陽性猫と健常猫は隔離。
他の猫との食器・飲水の共用はしない。
むやみに他所の猫を触らない。触った場合、手を洗い、服を換える。
動物病院の待合室などで、「あら、かわいい」などと他人の猫を触ったりするのもバツ。
先住猫がいる家に新しい猫を迎える場合、一緒にするのは検査して陰性が判明後。
清潔な飼養環境に努める。
以上

管理人

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