SSブログ

猫と暮す(猫の飼い方・基礎編) [猫の飼い方]

== original column : by the cat advocator ==


「猫と暮す(基礎編)」

1)はじめに:
貴方の猫は女の子?男の子?何歳?誕生月日は?
猫の習性を受け入れ、家族の一員として終生飼養が可能ですか?
猫が病気・怪我の時、速やかに病院へ連れて行くことができますか?
猫を飼える住宅での屋内飼育?家族全員の同意が得られていますか?
家族にアレルギー、基礎疾患はありませんか?
不妊・去勢手術に同意できますか?
ワクチンを接種(予防接種)できますか?
「部屋は毛だらけ、家具は傷だらけ?ということも。猫は必ずしも人の思い通りはなりません。時には下痢をしたり、毛玉を吐いたりします。
運動も必要です。室内に猫が登れる棚など、高低差があると望ましい。
窓越しでも、猫が当たれる太陽の光は必要です(体内ビタミンDの生成他)、猫が好きな時にあたります。

2)新しい家族として迎えたら:
屋外へは出さない飼育。猫のことを学びましょう。
仔猫を母猫から離すのは離乳後、母猫の世話をさほど必要としなくなる、生後二ヶ月以上後が望ましい。猫(仔猫も成猫も)が家族に馴れて自分の家を覚える迄、屋外へは決して逃がさない。
勿論、慣れてから後も屋内だけで飼養します(病気予防、安全対策)。屋内だけで飼養可能。
猫の必需品を揃えます。
<必需品>
トイレ・砂、食器・飲水の器、爪研ぎ、櫛・ブラシ、キャリーケース、猫草、安全な玩具、等。ベッドは気に入らないと使わない場合あり。寄りかかることが出来る椅子・箱の中、タオルケットなどで好んで休憩する場合あり。

3)メスの不妊とオスの去勢:
猫は多産、一回に5~7匹以上産む場合も稀ではありません。
十分に世話ができないのに、仔猫が誕生しては大変不幸な事態です。最初から産ませない手術処置が必要です。
<あなたの猫の手術時期は?>:
女の子の不妊手術は生後6ヶ月頃が目安。
男の子の去勢は生後8ヶ月以降、体が成長した後に。
もっと早期の幼猫時に手術を推奨する意見もあります。しかし、後々迄の猫の体や精神面への影響が蓄積されたデータによって実証されていない為、あまりに早期の手術は不安です。

4)食事(猫に必要な栄養素、避けた方が良い食材を調べましょう):
猫専用食、良質のドライフードと缶詰。年齢と健康状態に合わせた「総合食」(猫に必要な栄養素が配慮されてあります)。幼猫用、成猫用、シニア用、毛玉対策・歯石予防、獣医さん処方の療法食、等があり。「一般食」は副食程度に。新鮮な水をいつでも飲めるように。
<与えると危険な食材>:
鳥の骨・硬い魚の骨。玉ネギ・ネギ類・ニンニク(混入した料理にも注意)、スルメ。アワビ・サザエ(特に内臓、貝類の内臓)、人も食べられないような食材(生の豚肉・鮮度の落ちた生魚、等)。香辛料、チョコレート等、
<与えない方が良い食材>:
塩分・糖分、牛乳(乳糖を消化できないと、下痢をするから。猫用ミルクは可)、消化の良くないイカ、タコ、甲冑類。必要栄養成分が異なるドッグフード。
<与え過ぎると良くない食材>:
かまぼこなどの練り製品、青魚(魚脂肪酸の摂り過ぎによって、発症する病気があります)、干物類、マグロ(栄養バランスが良くない。カルシウムとリンの絶対量が少なく、リンの比率が多すぎ)、他。

5)トイレ(トイレチェックは健康のバロメーター。尿、便は正常?):
トイレは室内の静かな場所で。猫の数プラス一つ。トイレが気に入らないと粗相する場合があります。体に合った大きさ、形を用意。全方向出入り可タイプが使い易い様です。数種類の砂を試し、お気に入りを見つけて下さい。フード付きタイプは、使用する砂によっては埃がフードトイレ内にこもり、猫が結膜炎になった例があります。

6)睡眠(「猫は寝る子、一日に16時間以上寝る」):
寝ている時、独りで居たい時はそっとしておいてあげましょう。肉体と精神の健康保持の為にも。

7)三種混合ワクチン(予防接種):獣医さんと要相談。      
時期:第一回目は生後約二ヶ月頃、第二回目は一回目を接種した四週後。
以降一年に一回が目安。
(老猫等、三年毎位が目安の場合も。獣医さんと要相談)
対象疾病:猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症。 
感染力が強い。抗体が無く感染すると、命にかかわるおそろしい病気です。
人の靴や服などに付着したウイルスが、猫に感染する場合もあります。
詳細は過去ログ、「猫のワクチン」(http://tochigi-wannyan.blog.so-net.ne.jp/2008-05-15)を御参照下さい。

8)健康管理・安全管理:
病気の早期発見、猫を守るのは飼主さん。素人判断は禁。猫は暑さ寒さに弱い、肥満は病気のもと。
人間用の薬は猫にとって危険な場合もあります。薬は必ず獣医さんの処方に従いましょう。外傷、出血、しこり、元気・食欲がない、目やに、鼻水、くしゃみ、一日中鼻の乾き、発熱(耳が通常より熱い)、血便、下痢、嘔吐、常時軟便、二日以上便秘。毛玉は日頃から除去。頻繁に同じ所をかゆがる、頻尿、長いトイレ、トイレに行っても出ない。血尿、排尿が一日無い(男の子の方が尿管が細いので、結石が詰まりやすい)、歩き方がおかしい、ノミ、ダニ、寄生虫、口臭、虫歯、等。異常を発見したらすぐに獣医さんとご相談。
飼猫の「健康手帖」を用意し、ワクチンの接種歴や病気治療の経過等を記録しておくと便利です。
屋内でも危険はいっぱいです。異物、化学品、猫に危険な観葉植物を口に入れないように御注意。電気コード、窓から下の階への落下、暖房・調理器具、浴槽、人による誤踏みつけ、家具・下駄箱等への閉じこみ、等。猫に危険が無いように注意が必要です。

9)飼猫が脱走して迷子になった時:
動物愛護指導センターや保健所へ即日連絡、収容確認。
栃木県の場合、
栃木県動物愛護指導センター:028-684-5458
宇都宮市生活衛生課:電話:028-626-1108
通常、猫が保健所に捕獲収容されることはありません。しかし、怪我をしたり衰弱して動けない猫は、収容される場合があります。収容動物の保管期間は短く(栃木県の場合は四日のみ)、飼主が引取に行かないと殺処分されます。
近所(特に半径500m位)を根気よく捜索。猫はとても耳が良いので、声を出して名前を呼びましょう。折込チラシ、ポスター、新聞広告等を活用します。施設等へのチラシ配布は、管理者の許可を得てから。
以上

管理人