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飼猫との暮らし 弐 麦茶 [閑話・ブログ管理人より]

過去記事の再掲載です。夏の季節の思い出。

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「飼猫との暮らし・麦茶」(猫のお話 番外編2006.03.20)より: 

第八十八話:飼い猫との暮らし 弐 麦茶
夏は麦茶がおいしい。
すっきりした風味、適度な濃さ、冷やし過ぎてもおいしくない。

チャイムが鳴って、玄関へ向かう。
宅急便が届いた。旧知の方から、お茶とお菓子の贈物。
大分の荒城の月だ。上等な抹茶とよく合う、上品なお菓子。
見た目は名の通り。お菓子の外側と中心部の甘み、味わいが異なる。
新潟の「雲がくれ」と並んで、私のお気に入りのお菓子。

包みを抱えて居間へ戻ると、唖然とした。
猫がテーブルの上に乗って、グラスに残しておいた麦茶で手を洗っている。
いや、洗っているのかどうかは定かでないが、両手をグラスの中に突っ込み、チョン、チョンと繰り返し浸している。
テーブルの上は、飛び散った麦茶が珠露となってこぼれている。
私と目が合うや、猫は「しまった」という表情に変わった。そして、慌ててテーブルから飛び降りると、後は素知らぬ顔。

以前にも、テーブルの上のグラス周りが濡れていたことがあった。
今の今迄気が付かなかったよ。
何度となく、私はお前が手を洗った後のお茶を飲んでいたのですね。

gureani
以上
管理人

2021.8.19


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