SSブログ

東京猫物語 第八十九話―② [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十九話:猫の友ー②

おにいちゃんは、毎日の食事に困ることはありません。
缶詰は毎日違う種類。メバチマグロ、甘エビ、タラバガニ等のお刺身。時々、贅沢もさせます。
サンマやイワシは食べません。好物のメバチマグロでも、養殖物、鮮度の落ちた物は口にしません。おにいちゃんは、毎日の睡眠が保証されています。おにいちゃんの昼寝の邪魔をする者はいません。おにいちゃんは家の中のどこででも自由に眠ることができます。私の布団も自由に使っています。室内暮らしでも、窓越しの日光浴は可能です。空調は完備。冬は暖かい部屋、ホットカーペットに炬燵。夏は冷房の入った部屋と、外の風が通る部屋を自由に行き来できます。
お行儀
おにいちゃんが若い時、私は仕事からどんなに遅く帰宅しても、毎日欠かさず遊びました。手を変え、品を変え、本当によく遊びました。同じおもちゃはすぐに飽きてしまうので、道具も方法も工夫が必要です。部屋にキャットタワーを備えると、高さを利用して遊びの幅が広がりました。
おにいちゃんが病気になった時、私は勤務先から有給を取ってできるだけ早く動物病院へ連れて行きました。食事、運動、休息。おにいちゃんの健康維持、病気・怪我予防にも私は日頃気を付けているつもりです。
(続く)

もうすぐ 完結! 猫のおはなし
以上
管理人
2017.2.25

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。


共通テーマ:ペット