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東京猫物語 第八十三話ー① [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー①

看護助士おばさんが愛護団体の会長さんと喧嘩別れをした日から丁度一週間が経ちました。
看護助士おばさんに請われて、私と麻雀屋の年配の女性従業員さんは迷子猫の情報を求めるチラシ配布に協力することになりました。

私たちが里親女のハイツの前に到着すると、看護助士おばさんの娘さん夫婦に迎えられました。看護助士おばさんと里親女の姿は見えません。
用意されたチラシには、ミイちゃんのカラー写真と特徴、捜索情報を求める文面が刷り込まれてあります。看護助士おばさんたちの到着を待たずに、私たち四人は手分けをして里親女の住居から半径一キロメートル内の一軒一軒のポストにチラシを投函して回りました。ミイちゃんが逃げ出してから、もう二週間も経っています。果たしてどれだけの効果が期待できるでしょうか?
(続く)

以上
管理人
2016.07.10

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
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