SSブログ

東京猫物語 第七十九話ー⑰ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第七十九話 里親会弐ー⑰

時計の針が午後一時を指し、里親会は終了の時刻となりました。
その時、私の胸ポケットでAmaging Graceのオルゴール音が流れました。
「先日の新聞広告を見た」という女性からの連絡です。
看護助士おばさんの勧めに従い、私はモモちゃんの里親募集広告を当地の新聞に掲載していました。電話を掛けてきた女性は当地で洋品店を営み、私と同じ日の新聞に猫の里親募集広告を掲載していました。

「昨日、XX市からTさんと名乗る四十歳位の男の人が私の店に訪ねて来ました。その方が言うには「友人の分も含め、今お宅にいる猫を全部貰いたい。もし柴犬もいれば欲しい」と。その方、そわそわして落ち着きが無く、私としっかり目を合わせようとしないので、何かおかしいと思いました。とっさに「後で御自宅をお訪ね致します」と答えると、「急用ができたのでまた次の火曜日に来る」と言い残して帰ってしまいました。その晩、念の為に控えておいた電話番号に掛けると、「現在使用されておりません」という音声が繰り返し流れるばかりでした」
(続く)

ツー ツー ツー にゃんでしょう???
イヴリン 重い
(重い! 私の布団の上にのるイヴリン)
季節の変わり目、猫さんたちも寒さに弱いので温かく快適な暮らしを提供してあげたいですね。
以上
管理人
2015.10.25

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。

Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。
nice!(25) 
共通テーマ:ペット

nice! 25