野生（自然）生物とペット

== original column : by the cat advocator ==

「　野生（自然）生物　と　ペット　」



野生（自然）生物：
晩秋の頃、毎年カマキリが家屋の近くに戻って来る。
五月の連休過ぎ、卵からうようよ這い出たカマキリの子たち。
数え切れない程たくさんいたのに、
今は片手の指の数ほどいない。
今年も植木や物陰に卵を産み付けたのだろうか。
くたくたになって、もう殆ど力は残っていない。
夏の間、どれほど壮絶な戦いが繰り広げられたのだろう。
小鳥　トカゲ　蜘蛛　天敵は多い。
途中で散った同胞たち。死を以って役割を果たした。
最後迄頑張ったカマキリ。生まれて半年、ここに絶命。
自然の中で引き継がれる、種の保存。
人を受け入れない、厳しくも尊い営み。
来春も、彼らの旅立ちを見送れたらいい。

ペット　一：
野生の亀やトカゲや鳥たち。
地球の裏側からわざわざ連れて来る必要があるのだろうか。
生まれた土地で、ずっと慣れ親しんできた自然環境の中。
私や貴方の部屋の偽装空間で、幸せに暮せる道理も根拠も無い。
人はただ、彼らの生活環境を守ることに努めればいい。

ペット　二：
コンパニオンアニマルである猫。
その行動には、野生の猫族との類似点が多い。
しかし、野生動物などではない。
飼猫、地域猫。今の猫は、人との関わりを絶っては生きて行けない。
長い年月を経て、そういう動物にしたのは人。
そういう動物になるべくしてなった猫。
生をまっとうする迄、人の管理のもと、人が手をかけるべき猫。

以上
2009.11.04
管理人

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