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猫の聴覚(猫の優れた能力 一) [猫学のすすめ(猫を知る)]

== original column : by the cat advocator ==


猫の聴覚(猫の優れた能力 一)


「猫はとても耳が良い」:

猫は左右の耳をくるくる動かし、音を拾います。
500~4,000Hzの波長であれば、音源の位置や距離を正確に把握します。
優れた猫の耳は65,000Hz位の高周波迄聞き取りが可能です。高周波音を発するネズミなどの狩りに優れた能力を発揮してきた所以です。
小さな音を効果的に聞き取れる音域は、子猫の啼く音域に近い2,000~6,000Hzです。 (人の声はだいたい200~4,000Hz)。
一部の楽器、電化製品等、ある種の音に対して、猫は不快感を抱く場合があります。
猫の優れた平衡感覚は、内耳にある前庭器官・三半規管の働きによるものです。


実証:

メーカー、車種によって異なる車のエンジン音を猫は区別します。
飼主が車で帰宅する時、駐車場へ到着する前に猫は飼主の帰宅を察知します。

地域猫の世話をしている人たちがいつもの車で出かけると、猫たちが待ち合わせの場所に出て来ます。猫たちは他の車には反応しません。
また、それらの猫たちがどこかへ出かけていても、決まった合図の音によって呼び戻すことが可能です。「合図の音」は、おやつなどとリンクさせて教えます。
人が声を出して呼ぶより、通りの良い音は遠く迄届きます。
本当に、猫は自分に都合の良い事はすぐに覚えます。

室内飼いの猫が屋外へ脱走した時、食事の時の合図の音で一旦は戻って姿を見せました。やんちゃ猫が故意に逃げた場合、外への探究心から捕縛を嫌い一苦労です。
飼猫との「合図の音」は屋内でも使えます。

新しいカリカリ(ドライフード)の袋を開ける時、包装のポリ袋をカサカサ触っただけで、飼猫は音に魅かれて別の部屋から飛んで来ます。同じ場所に在庫のドライフードを保管。そこでカサカサ音がすると、新しく封を切るのだと理解しているようです。同じポリ袋でも、別の場所でたてた音に対しては「自分に関係無い」と、反応は明らかに異なります。

以上
管理人






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